細田式(篭反転式)ボイル冷却槽はオープンでシンプルな構造が特長であり、基本的には作業者の手洗いで清掃ができますが、大型ラインにもなりますと必要以上に手間が掛かり、限られた時間の中では清掃が不十分になっているのが実情です。
そこで例え大型機であっても毎日きちんと清掃を行なって頂ける様、シャワーリング作業を自動で行うCIP(定置洗浄)システムを組込んだボイル冷却槽を開発致しました。
CIP装置は洗浄シャワーへの給水源となる循環用中間タンク、薬液タンク、それらに付属するポンプ等で構成し、ボイル冷却槽本体やフードフレームもCIP専用仕様となります。
POINT.1
高圧シャワーフードフレームの天面下に配置した高圧シャワーノズルを反復動作させ、篭の反転動作と連動させながら槽内全体を隈なく洗浄します。
POINT.2
自動洗浄プログラム(タッチパネル)
給水量や薬液量、洗浄時間、篭反転方法などは全て集中制御盤内のタッチパネルで設定、自動制御します。
また洗浄工程も複数回(粗洗浄、すすぎ洗浄、殺菌洗浄等)行なえる設定モードを備えています。
【自動洗浄パターンの一例】
- ①生産終了、自動洗浄起動。 →排水開始。
- ②排水完了後、順送り反転をさせながら、シャワー洗浄で残麺等を清掃除去。
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-篭の反転はタイマー制御にて途中停止させ、前後2本のノズルで噴射。
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-1篭あたり1分程度の清掃を行ないます。(任意設定)
- -予め貯水した中間タンクからポンプで供給します。(約400リットル/1篭)
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-この洗浄モードでは常時排水します。(かけ流し)
- ③残麺等がほぼ除去できた状態で、薬剤洗浄を行ないます。
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-予め貯水した中間タンクに設定濃度の薬液を添加します。
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-②と同様の動作で順に洗浄を行います。
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-洗浄液は循環し、1サイクル(全篭分)洗浄後に排水します。
- ④最後にすすぎ洗浄を行います。(②と同様)
- ★自動洗浄後及び次の生産開始前には必ず目視確認・仕上げ清掃を行って下さい。
POINT.3
オーバーフロー水位自動制御 【リセット洗浄対応】ボイル冷却槽本体もCIP特別仕様となっており、水槽上面まで湯を張れる様に水位を自動制御します。
頑固な汚れが蓄積した際には、酸系薬剤等を使った焚き込み釜洗【リセット洗浄】を自動で行なえるモードも準備しています。